広がる「マンションリノベ」市場に備える
注文住宅の手法を水平展開し、新たな需要に向き合う

■テーマ マンションリノベ

地方都市でも、もはやごく当たり前の住まいのかたちとなったマンション。マイホーム=戸建ての幻想もとっくに消えた今、地域工務店もマンションを自社のビジネスフィールドとしてとらえ直すべき時期に来ている。あの“オガスタ”がマンションリノベに取り組んだ。“共有部”、“管理組合”、“隣人トラブル”など、工務店が遭遇したことのないマンション特有の課題も巧みにかわしながら、ごく普通のマンションの1室を、オガスタ流の空間につくり替えてみせた。本セッションでは、そのプロセスを聞きながら、工務店らしいマンションリノベを考える。

質疑役 新建ハウジング編集部 タブロイド編集デスク 荒井 隆大

登壇者

  • 相模 稔

    オーガニックスタジオ新潟
    株式会社
    代表取締役

    1964年生まれ、新潟市出身。大学卒業後、ドイツで塾講師をしながら2年間、生活する。その後、大手住宅FCの本部・加盟店・木造系ハウスメーカーでマーケティングや住宅営業マンとして15年間住宅と向き合い、40歳の時に独立し、2009年、オーガニックスタジオ新潟(新潟市)を設立。創業から「自然素材」「庭と一体の設計」「エコハウス」をテーマに独自の思想を強く打ち出した家づくりを行い、現在では全国の工務店がベンチマークする地域工務店に。温熱性と意匠性の高さが評価され、「日本エコハウス大賞」(2018年)を受賞するなどの実績も上げている。